川田工業株式会社はグローブを製造販売するゴルフ・スポーツグローブ専門メーカーです。
会社名を知ってはいても、実際に詳しくは知らない、どんな会社なのか分からないという方も多いでしょう。
また、現在社長を務める森統則氏はザスパクサツ群馬の元社長としても知られる人物であり、これまでに様々な企業の赤字経営を黒字に転換させてきた実績があります。
そこで今回は、川田工業がどのような会社でどんな製品を作っているのか、森統則氏とはどのような人物なのかをご紹介します。
企業のことが気になっていた、森統則氏について気になるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
川田工業株式会社はなんの会社?事業内容は?
まずは川田工業についてご紹介します。
「川田工業株式会社」とは創業100年以上を誇る、1920年創業のグローブを製造販売する企業です。
そんな歴史ある川田工業では様々なグローブを取り扱い、生産・販売をおこなっています。
進化する開発技術・生産技術と共に成長を遂げてきた川田工業ですが、海外にも生産拠点があり、より効率的な生産ラインの確立に成功しています。
今後も幅広い商品の開発によって社会貢献できる企業を目指しており、これからも活躍が期待できる企業です。
会社概要
社名…川田工業株式会社
本社…〒769-2702 香川県東かがわ市松原1064-1
FAX:0879-24-1771
E-Mail:kwd@kawadakk.co.jp
東京営業所…〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル14F
代表者…代表取締役 社長 森 統則
創業…1920年6月
設立…1953年5月
資本金…2,400万円
事業内容…ゴルフ、スポーツ用、ファッショングローブ製造販売
設備…土地 1,900㎡ 建物 980㎡、大型・小型裁断機 11台、特殊ミシン 31台、車両 5台
海外生産地…中国・インドネシア
取引銀行…百十四銀行(白鳥)、日本政策金融公庫(高松)、みずほ銀行(高松)、商工中金(高松)
川田工業株式会社の創業は1920年6月でありその歴史は100年を超えています。
株式組織に組織変更したのは1953年5月で、本社は香川県の東かがわ市松原にあります。
主な事業内容はゴルフ、スポーツ用、そしてファッショングローブの製造販売で、生産地は日本のみではなく、中国・インドネシアにも工場があり製造拠点を国内外に置いています。
川田工業株式会社の事業内容についてしっかり紹介!
川田工業の事業内容について詳しく見ていきましょう。
会社沿革
会社沿革としては、1920年に川田太一郎氏がメリヤス手袋の製造を開始し、これが川田工業の始まりとなります。
ドレス用の皮革手袋の製造を開始したのは1934年の頃です。
その後、1953年に組織変更をおこない、「川田工業株式会社」として株式組織になります。
1967年には新たにゴルフ用の手袋の製造を開始し、1990年には画期的ゴルフグローブSHIN‐UCHI(真打ち)が登場します。
直近の2022年6月には代表取締役社長として森統則氏が就任しました。
新たな社長を迎え、川田工業がこの先どのような進化を遂げていくのか期待が高まっています。
会社理念とミッション
川田工業は以下のような会社理念とミッションを掲げ、事業に取り組んでいます。
会社理念は以下の5項目です。
1.創業100年企業の誇りを持って働こう。
2.創業100年の知見と無形資産を受け継ぎ、その技術を進化させると共に商品開発をしよう。
3.ゴルフグローブ業界企画力NO.1を目標とし、技術・知見を生かして、常に新たな領域に挑戦しよう。
4.人生100年時代、笑顔で過ごせる健康ライフをサポートする商品を届けよう。
5.『利他』の精神で、常に相手の立場から物事を見て考えよう。
また、ミッションとしてさらに以下の5項目を掲げています。
1.安心・安全な商品づくりを継続して行います。
2.規則を守り、顧客・パートナー・社員と信頼ある関係を構築します。
3.顧客の要望を見つけ出し、応え、笑顔の創造をします。
4.瞬く間に変わる環境の変化にも、スピード感を持ち対応します。
5.失敗を恐れず、失敗を活かして次の挑戦をし続けます。
川田工業株式会社の製品は?
川田工業で作り出される製品には、熟練された職人の技術と独自の技術が詰まっており、品質管理も厳しくおこなっています。
素材選定も重要視しており、羊革を選ぶ理由はその特性に限らず、生態系への敬意を表し、革のために飼育された羊ではなく食用として飼育された羊の革を最大限有効活用しているのです。
海外生産工場でも自社のスタッフからの技術指導のもと、高機能・高品質の製品を生産しています。
そんな高い信頼と実績を得ている川田工業の製品を紹介していきます。
オーダーメイドグローブ
オーダーメイドグローブは自然に手に馴染み、さらに柔らかさ・耐久性にこだわった感触に違和感のないグローブをフルオーダーで製作しています。
自分の手に合ったサイズでミリ単位調整して作り上げるため、素手感覚に近い状態でプレーに挑めます。
カラーはグローブのパーツごとに好きなカラー配色が可能です。
また、オリジナルの画像や文字のプリント、イニシャル刺繍などもデザインできるので、世界に一つだけの自分専用ゴルフグローブを手に入れることができます。
真打(SHIN‐UCHI)グローブ
プロの強靭なリストから理想のリストワークを追求し、理想のフォームをサポートする製品です。
従来のゴルフグローブに比べ、特殊形状の長いベルトで手首部分を支え、スイング・トップで手首がくの字に折れ曲がることを防止します。
インパクト時にも左手首が曲がることを防ぐため、フック&スライスにもならない理想のフォームに近づけます。
カラーはホワイト×グリーンとブラック×ブラックの2種類があります。
パイロット専用グローブ
川田工業はゴルフ用だけでなくパイロット用のグローブも販売しています。
人工皮革を使用したグローブと天然皮革を使用したグローブの2種類があります。
人工皮革は雨や汗など水に濡れてしまっても風合いが変わらず、傷もつきにくいため、綺麗な状態を保ち続けやすい素材です。
この人工皮革のグローブには素手での操縦がしやすい半指タイプも販売しています。
天然皮革は強度が高く、天然羊革を使用しているので長く愛用することが可能です。
また、人工皮革とは違い、使っていくうちに風合いも変わり、年季の入ったグローブになりまた違った魅力が出てきます。
川田工業株式会社の現社長・森統則氏はどんな人?
川田工業の社長である森統則(もり むねのり)氏は、どのような人物なのでしょうか。
幼少期から現在の川田工業社長に至るまでの流れを見ていきましょう。
1969年、東京で森統則氏は誕生しました。
幼い頃にテレビでサッカーを見たことがきっかけでサッカーが大好きになり、小学校6年生からサッカーを始めています。
中学校、高校ではサッカーを本格的にやるようになり、その後、数々のプロサッカー選手を輩出してきた早稲田大学のサッカー部へ入部しました。
早稲田大学を卒業した後は、三井物産へ入社します。
後に家業の菓子製造販売の経営に携わり、債務超過になっていた会社を経営危機から脱却させるために尽力します。
「東京で売れる商品を作るためにはどうしたらいいのか」と考えた時に、東京のお土産菓子で買ってもらえるのは、ここ東京で多く発信されているアニメやゲームのキャラクターたちのお菓子ではないだろうかと考えました。
それからもキャラクター菓子製造に恵まれることがあり、日本と韓国を会場としたサッカーの世界大会のキャラクター商品も手掛けることになります。
国内だけでなく国外から来る方もいるため、お土産の需要があると見込んでいると、見事サッカー人気にキャラクター人気があいまってキャラクター菓子は売れていきました。
キャラクター使用の交渉は3年前から始めていて、その努力が実を結んだのです。
世界大会が無事に終わった後も、Jリーグのお菓子を作るチャンスがいくつか舞い込んでくることもありました。
18年にはRIZAPグループ入社、傘下のサポーター製造販売会社社長として10年赤字になってしまっていた企業を収益が出せる状態までに回復させました。
また、その後には「経営のプロ」と呼ばれてザスパクサツ群馬に新社長として迎え入れられます。
現在はすでに辞任しており、森統則氏は川田工業で代表取締役社長を務めています。
まとめ
今回は川田工業についてご紹介してきました。
川田工業がどのような製品を製造・販売していて、創業100年を超える歴史ある誇り高い会社だということはお分かりいただけたはずです。
商品を作るにしても、素材からこだわり、顧客に寄り添った製品づくりを心がけていて信頼できる会社だという印象を受けます。
代表取締役社長である森統則氏も「経営のプロ」と呼ばれ、様々な会社の赤字脱却をおこなってきた実績のある人物です。
川田工業と森統則氏がこれからどのような商品を生み出し、企業を進化させていくのか、注目していきたいところです。