香川県と岡山県で県民の台所を支えている、株式会社きむらが運営するスーパー「新鮮市場きむら」「まちマルシェ・きむら」。
口コミも高く、地域住民から愛されている同スーパーの人気の秘密に迫っていきます。市民生活には切っても切り離せないのがスーパーですが、コロナ禍ということもありさらに需要が高まってきている中、果たしてどんな点が人気を博しているのか?
新鮮市場きむら、まちマルシェ・きむらが近くにある方、まだ利用したことがなく気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
香川・岡山で計16店舗を展開、株式会社きむらとは?
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食需要が高まる中、生活者の暮らしを支えるスーパーマーケットの役割も重要性を増しています。
良心的な品揃えや鮮度、価格に対する要望も強まる中、全国スーパーマーケット協会が発行した「2022年版スーパーマーケット白書」では、利用者の7割近くが身近にある「地域のスーパーを応援したい」と答えています。
こうした地元密着のニーズに応えている生鮮食品スーパーの1つが、香川県と岡山県で「新鮮市場きむら」「まちマルシェ・きむら」の計16店舗を展開する「株式会社きむら」(本社・香川県高松市)です。
チェーン展開前の2000年と比べて売上高がこの20年間余りで約20倍に伸びたことからも、地元住民に愛され続けてきたことがよく分かるでしょう。
また、漁師、農家、市場とタイアップした地域活性化に努めている「株式会社きむら」は、経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定されています。
しかし、「株式会社きむら」の使命はスーパーの営業を通して商品を提供することだけではありません。
地域経済のバリューチェーン(価値連鎖)の中心的な担い手となり、そこに住む人々の生活の向上に貢献することが求められているのです。
「鮮度」「価格」「ボリューム」に高評価
親しみやすさを感じさせる「市場」「マルシェ」の名称を冠した「株式会社きむら」の店舗が徹底的に追及するもの。それは「鮮度」「価格」「ボリューム」です。
・「値段も安く財布にも優しいですね。野菜はみずみずしく、魚はピチピチ、肉は新鮮で料理の腕も上がりますよ」
・「安くてボリュームもあり、とてもおいしいです」
・「わが家もよくついつい買いだめをしてしまうほどで助かっています」
このように、インターネット上の口コミサイトでも「驚きと楽しさ」に大満足した客の素晴らしい評判であふれ返っています。
「鮮魚」「精肉」「青果」「惣菜」の主な4つの生鮮食品分野のこだわりポイントから、「株式会社きむら」の店舗ならではの魅力を紹介していきましょう。
■鮮魚■
<自社運営の卸売市場も持つ「超鮮度!仕入れ」>
「瀬戸内海のおいしい魚を食べていただきたい」というコンセプトの通り、毎朝仕入れる活きの良い魚は「株式会社きむら」の看板商品です。
開店したばかりの鮮魚コーナーには一般のお客様だけではなく、プロの料理人も続々と詰めかけます。
プロをもうならせる品質と価格の鮮魚を大量に販売できる秘密は、スーパーの常識を超えた「超鮮度!仕入れ」です。
「株式会社きむら」は一般の卸売市場で競り落とすだけでなく、多い日は7艘もの漁船で獲れた魚を丸ごと買い付けています。
さらに、瀬戸内海が育んだ天然の魚介類が集まる志度地方卸売市場を自社で運営しているのも画期的です。
3つの強力なルートを駆使して仕入れた鮮魚は、自社保有の活魚運搬車で生きたまま店舗に運んでいます。
新鮮さの秘密について、もっと詳しく知りたいという方は、公式YouTubeチャンネルにアップロードされた下記の動画もご覧ください。
<人気の「お魚対面コーナー」は午後3時で売り切れに>
各店舗の「お魚対面コーナー」に1匹丸ごと並べられた鮮魚は、毎日午後3時には売り切れてしまうほどの人気ぶりです。
刺し身はもちろん、フグをさばく免許も持つ正真正銘の魚職人たちが、客の細かい要望に合わせて切り分けや調理まで行っています。
■精肉■
<原体を安く仕入れ、専門スタッフがおいしくカット>
精肉コーナーにも、各店舗にいる専門スタッフのカット技術を高く評価しているため、プロの料理人たちが足しげく通っています。
一般的には用途に合わせて切り分けられた肉を仕入れるスーパーが多い中、「株式会社きむら」は切り分け前の「原体」を丸々買い付けることで良心的な価格を実現しました。
これができるのも、どの肉をどうカットすればおいしくなるかを熟知している専門スタッフがいるからこそ。
肉には筋があるため、カットの技術によって柔らかさが左右されます。
また、余分な脂身を削ぎ落とす際も、技術力によって肉の残り方が変わるのです。
<豊富なサイズのパックを用意>
さらに、各店舗ではいろいろなサイズのパックに分けた肉を並べています。
大量な肉が必要な客にはお徳用のジャンボパックを、少量を希望される客には小さなサイズのパックを用意。幅広い選択肢から、好みの量を選択することができます。
■青果■
<全国から集まる旬の野菜と果物>
野菜も果物は、最もおいしい時期の旬な野菜や果物をいち早く仕入れています。
「株式会社きむら」の自慢は、全国の市場や生産者と結んだ強い信頼関係です。
天候などの影響を受けやすい青果の品質と価格を安定的に支えているのは、日本中にネットワークが広がる仕入れ先との絆に他なりません。
珍しい野菜や旬を迎える直前の果物などのラインナップも、「株式会社きむら」の魅力の1つです。
食材選びに厳しい目を注ぐプロの料理人たちも、まるで市場のような豊富な品揃えに満足しているとの声が多く聞かれます。
<地球規模でも食材にこだわり>
旬にこだわっているのは、海外から輸入する果物も同じです。
同じ果物でも、旬を迎える国や地域は季節によって変わります。
おいしさを追求する「株式会社きむら」は、日本のみならず世界規模で食材の旬にこだわっているのです。
■惣菜■
<地域ごとに工夫を凝らした手作りの味>
惣菜の調理で心がけているのは、冷食に頼らないということ。良い食材を厳選し、できる限り手作りにこだわる徹底ぶりです。
出来立ての惣菜をタイムリーに提供するため、惣菜加工場では原材料の下処理から1次加工までを速やかに実施しています。
一方、客の味の好みは地域によって少しずつ変化することから、味付けは店舗ごとに工夫を凝らしているのも地元密着の証です。
<時間帯で変化するラインナップ>
また、店舗に並べる惣菜のラインナップは、時間帯によって変えているとこのこと。
昼食時はお弁当、午後3時を過ぎると夕食の1品になるようなものを中心とし、客にとって最も必要なメニューを充実させるように注意を払っているのです。
また、地域のイベントでのお弁当の手配など、大量注文にも快く対応。予算と日時を伝えるだけで、要望に沿ったお弁当を用意してくれるのが魅力です。
まとめ
スーパーがイメージさせる画一的な概念を打ち壊し、「買い物の驚きと楽しさ」を最大限に味わえると評判なのが、「新鮮市場きむら」と「まちマルシェ・きむら」です。
どの店舗にも、生活者の活気に満ちた「市場」「マルシェ」の雰囲気がそのまま持ち込まれています。
それぞれの商圏の客のニーズに合わせ、店舗ごとに仕入れを行っているのも大きな特徴です。
鮮魚などは、各店舗の担当者がその日一番の品物を買い付けようと競い合っています。
このため、主要な商品以外は店舗によってお買い得な価格となる場合がありますし、チラシに掲載されていない掘り出し物の商品を見つけられることも少なくありません。
買い物に出かけるだけでこんなにワクワクするスーパーが、他に存在するでしょうか?
また、「鮮魚」「精肉」「青果」「惣菜」の各コーナーには腕利きの専門スタッフがおり、魚屋や八百屋と同じような対面販売を実施しています。
「今日はこの魚がおすすめ!」「このフルーツは、今ならこの産地がおいしいですよ!」といったように、スタッフと客の気軽なコミュニケーションも、活気あふれる店舗づくりには欠かせません。
そんな「株式会社きむら」が目指すのはただ1つ、地域のお客様に喜んでいただくことです。
そのひたむきなまでの企業理念と行動力は、地域にとって欠かせない「食のライフライン」であるスーパーが目指すべき未来を表しています。
株式会社きむらのまとめ
・生活者の活気を呼び込む対面販売
・商圏のニーズに合わせて店舗ごとに仕入れ
・目指すのはただ1つ、「地域のお客様に喜んでいただくこと」