近年、会社での働き方が変化しています。
これまでは、会社に朝出勤して、夕方になったら帰るという働き方が一般的でした。
しかし、ここ最近はそれが当り前ではなくなっているのです。
そのような中で増えているのが自宅などで仕事ができるリモートワークです。
今回は、出社とリモートワークのメリット・デメリット、出社とリモートワークのどちらが現代人には合っているのか検証していきましょう。
リモートワークと出社、それぞれのメリットとは??
近年増え始めているリモートワークと従来の働き方である出社勤務には、それぞれ異なるメリットがあります。
まずは、この2つの働き方にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
リモートワークのメリット
リモートワークのメリットは、通勤や帰宅がなくなるため時間を有効活用できる、通勤ラッシュや帰宅ラッシュに巻き込まれた時のストレスを軽減できるといった点が挙げられるでしょう。
通勤や帰宅にかかる時間は会社までの距離によって変わってきますが、自宅と職場が遠い人であればあるほど自由な時間を増やすことができます。
もちろん家から職場までの距離が近い人であっても、通勤ラッシュなどで時間をかけて通う必要がなくなるのでメリットは大きいです。
また、通勤ラッシュや帰宅ラッシュに巻き込まれると大きなストレスになりますが、リモートワークではそのストレスを溜めこまずに済みます。
小さな子どもや高齢な両親と暮らしている場合でも、安心して仕事ができるのもリモートワークならではのメリットでしょう。
出社勤務のメリット
出社勤務のメリットは、仲間とのコミュニケーションが取りやすい、技術などを教えてもらいやすいといった点が挙げられます。
リモートワークではチャットやビデオ通話などでコミュニケーションを取ることが多くなりますが、円滑に話が進まない可能性があります。
それに対して出社勤務の場合は面と向かって話ができるため、仕事をより円滑に進めやすいというメリットにつながるでしょう。
また、仕事を進めていく上で必要となる技術や知識は、対面で教えてもらった方が分かりやすいケースが非常に多いです。
そのため、新しい技術や知識を覚えなければいけない時などは、出社勤務をしていて良かったと感じられるのではないでしょうか?
ある程度経験を積んでいる人であれば自分で解決できる可能性も高いですが、始めたばかりの人は不安も大きいはずなので、会社に出社した方が安心だと感じるかもしれません。
リモートワークと出社のデメリットも知っておこう
リモートワークと出社勤務には上記のようなメリットがあります。
どちらのメリットも魅力的なので、自分に合う働き方を選ぶことができれば、仕事は苦にならないでしょう。
しかし、メリットがあるということはデメリットもあるということになります。
続いては、リモートワークと出社勤務のデメリットについて見ていきましょう。
リモートワークのデメリット
リモートワークのデメリットは、自分だけで判断しなければいけない場面が増える、他の人との距離感が取りにくいといった点が挙げられます。
リモートワークの場合は、近くに相談できる社員がいないため、自分だけで判断する能力が必要になります。
チャットやビデオ通話などで相談することもできますが、直接話をして相談するよりもやりとりに時間がかかるは考慮しておかなければいけません。
それだけではなく、他の人との距離感が取りにくいという点もデメリットになります。
文章や声だけで相手の思いを汲み取って話を進めなければいけないので、コミュニケーション能力の高さが重要となるでしょう。
出社勤務のデメリット
出社勤務のデメリットは、人間関係の悩みが生じる可能性がある、災害が起こった際に出勤するか否か自己判断しなければいけない手間があるといった点が挙げられます。
会社に出社するということは、上司や部下、同僚と人間関係を壊さないようにしなければいけません。
もしも人間関係が悪化してしまった場合は、出勤すること自体がストレスとなってしまうでしょう。
会社に行くことが辛いと感じるほど人間関係で悩んでいる人は、転職を視野に入れて動かなければいけない可能性も出てきます。
それだけではなく、台風などの災害が起こった時に出社すべきか悩んでしまうこともあります。
昔は、どんな天気でも出勤するのが当たり前だと言われてしましたが、リモートワークを推奨する会社が増えてきたため、そのような働き方に疑問を持つ人も増えているのです。
普段は出社勤務だけれど、災害などが起こった場合はリモートワークに切り替えられるといった体制を整えるなどの工夫がこれからは必要になってくると考えられます。
リモートワークと出社のどちらが現代人には合っている?
リモートワークと出社には、それぞれご紹介したようなメリットとデメリットがあります。
かつては会社に出社して仕事をすることが当たり前となっていましたが、今の日本では必ずしもそうとは言い切れなくなっています。
2018年に総務省が発表した「平成29年通信利用動向調査」の結果によると、リモートワークを認めている会社はおよそ3割となっていて、少しずつ増加しています。
リモートワークを認めている会社の中には、災害時に出社できない社員はリモートワークをするように指示しているケースもあるので、働き方が多様化し始めていると言えるでしょう。
以前は災害時でも何とかして出社しなければいけないという考えが一般的でしたが、今では無理に出社しなくても良いという考え方が浸透していることがこの結果から分かります。
それでも、依然として出社して仕事をするのが当たり前だと思っている人もたくさんいるので、台風で電車が動かなくなった時に多くの人が公共交通機関を利用するために列を成しました。
そんな現代の日本では、一体どちらの働き方が適しているのでしょうか?
働き方改革のようにこれまでの働き方を変えていこうとする動きが活発化している今、リモートワークを認めてほしいと考える人も増えてきました。
副業を認める会社も多くなっていることから、自分の時間を有効活用したいと考える人が昔よりも格段に増えているからでしょう。
デジタル化も進んでいるため、業種によっては早い段階でリモートワークに移行できるケースもあるはずです。
そのようなことを踏まえて考えてみると、リモートワークの方が現代人には向いていると言えます。
ただし、病院や保育園、学校などの場合はチャットやビデオ通話だけで完結できないため、出社しなければいけません。
このことから、インターネットを活用して仕事ができる業種であれば、リモートワークへの移行するメリットが大きいと考えられます。
リモートワークと出社勤務、どちらがあっているかは人によっても変わってきます。
しかし、時代に合わせた仕事へと変化させていくためには、リモートワークを認める会社がもっと増えていくべきだと言えるでしょう。
これまでは、会社に出社して仕事をするのが当たり前でしたが、少しずつ変わり始めています。
リモートワークを認めている会社も多くなり、柔軟な対応を取りやすい社会へと変わったということでもあるのです。
リモートワークと出社勤務のメリットとデメリットを理解した上でリモートワークを導入していけば、より働きやすい社会へと変化していくことは間違いありません。
自分にあっている働き方を選択し、仕事ができるようになっていけば、一人ひとりがより豊かな人生を歩めるのではないでしょうか?