現在コロナウイルスは日本だけでなく世界中で感染が拡大し、混迷を極める状況が続いています。
このような状況下で、株式会社東亜産業では本社を置く東京都のほか、 名古屋市や広島市、北九州市などへ大量のマスクを寄付し話題を集めました。
今回、大量のマスクを寄付しようと決断したのは 東亜産業の代表取締役を務めている劉凱鵬氏(渡邊龍志)です。
なぜ、劉凱鵬氏は不足する状況が続いていた中で大量のマスクを寄付することができたのでしょうか?
そこで今回は、劉凱鵬氏がコロナ禍で行った神対応の真相についてご紹介していきましょう。
寄付したマスクの枚数、160万枚以上!!
今回、東亜産業は不足の状態に陥っているマスクを160万枚以上も寄付しています。内訳は以下の通りです。
東京都…マスク100万枚、アルコール入りハンドジェル5万本
名古屋市…マスク10万枚
広島市…マスク10万枚
佐賀県…マスク10万枚(子会社の東和化粧品を通じて寄付)
北九州市…マスク10万枚
福岡県…マスク20万枚、アルコール入りハンドジェル1万本
この寄付は3月末から5月中旬にかけて行われたもので、 約2ヶ月間と短い期間にも関わらず160万枚もの寄付を行っています。
160万枚という数字がどれほどのものなのか、他の寄付案件と比較してみましょう。
・初代タイガーマスク後援会
一般社団法人の初代タイガーマスク後援会は、 社会福祉法人・東京都社会福祉協議会へマスク1万枚の寄付を実施しています。
また、神奈川県社会福祉協議会にも1万枚を寄付しているため、計2万枚の寄付となりました。
マスク不足は医療業界を中心にさまざまな分野で引き起こっていますが、福祉業界でも同様に不足の状態が続いており、今回の寄付によって児童養護施設や乳児院、児童自立支援施設、児童心理施設などへ分配されます。
・株式会社Looop
再生可能エネルギーなどのエネルギーサービスを提供する株式会社Looopでは、5月25日に不織布マスク15万枚を東京都福祉保健局へ寄付しています。
保健局から各医療機関などに分配される予定です。
株式会社Looopは、 生活インフラの1つでもある電力サービスを提供する事業者として 消費者と地域社会への貢献を目指しています。
このような状況下において日々ウイルスと格闘し続けている 医療関係者や自治体へ感謝と経緯を込めて、マスクの寄付に至ったそうです。
今回ご紹介した2件を見ると、東亜産業が寄付したマスクの枚数がいかに大量であるかが分かります。
東京都だけでも100万枚を寄付しているので、大きな社会貢献につながっていると言えるでしょう。
大量のマスクを寄付できたのは「5年間休止していた機械を稼働させた」から!
ここで、「なぜ東亜産業はこれほど大量のマスクを寄付できたのか?」という 疑問点が浮上してきた方もいらっしゃるでしょう。
確かに、これだけ世間でマスク不足と言われているにも関わらず、 計160万枚ものマスクを寄付できるのは疑問に感じても仕方ありません。
特に東亜産業はマスクの製造も行っていないので、 本当は買い占めをしているのでは?とイメージされる方もいるかもしれません。
実は、東亜産業が大量のマスクを寄付できたのは、 5年間休止していたマスク製造の機械を稼働させたことが理由となっています。
東亜産業では以前マスクの製造も行っていたのですが、現在は機械だけが残されたまま生産は中止されています。
しかし、今回のコロナ禍を受けて劉凱鵬氏はマスクの製造を再開しようと考えたのです。
休止していた機械を急遽稼働させた結果、 コロナ禍の状況でも大量のマスクを製造することができました。
また、今回の寄付に関して、コロナの感染拡大を防ぐことは当然として、 イベントなどの自粛によって経済の停滞を懸念しており、 少しでも停滞しないための手助けをしていきたいとも考えているようです。
東亜産業はマスク販売ではなく寄付にすることで、目先の利益にとらわれずしっかりと未来を見据えた上での社会貢献になっていると言えるでしょう。
いきなりマスクを作れる柔軟性。ほかの製品もおもしろい!
急遽放置されていた機械をすぐ使えるように戻し、大量のマスクを製造するというのは柔軟性があるからこそできることです。
こうした柔軟性は日々の商品企画・製造においても活かされています。
東亜産業ではどのような製品を取り扱っているのか、ご紹介していきましょう。
ウイルスシャットアウト
ウイルスシャットアウトは、亜塩素酸ナトリウムが配合された首にかけるタイプの除菌ブロッカーです。
袋を開封してから約30日間効果を発揮し、空間除菌を行います。
全てのウイルスが除去できるというわけではないものの、マスクだけではウイルス対策が心配だという方は、マスクとウイルスシャットアウトをうまく併用することで感染対策を講じられるでしょう。
ハンドジェル
東亜産業では約56~59%のエタノール濃度に調整したハンドジェルを販売しています。
500mlの大容量サイズでポンプ付きなので、そのまま使用することができます。
ハンドジェルというとどうしてもベタついてしまう印象がありますが、東亜産業のハンドジェルはさっぱりとしていてベタつきにくいという特徴を持っているのです。
また、医薬品や化粧品などにも使用され保湿効果が期待できるグリセリンも配合されており、手を清潔に守ってくれるだけでなく肌荒れにならないよう配慮もされています。
レンズ付き・ホットアイグラス
東亜産業では衛生用品以外にもさまざまな製品を開発しています。
例えば、レンズ付き・ホットアイグラスの「アイリフグラス」です。
アイリフグラスは現代人が酷使している目を癒すために開発された商品で、ホットケアと目元マッサージを両立させています。
ホットケアでは約38~42℃の温度で、目元の滞った血流を促し疲れが排出されやすいようにします。
目元マッサージでは、3種類から好きなモードを選んで目元をほぐすことが可能です。
他の目元マッサージャーと違っている部分は、 アイグラスタイプになっているため目が見える状態で使えるという点です。
アイグラスタイプなら、ながら作業をしつつリフレッシュできるので、なかなかリフレッシュするための時間が作れないという方にもおすすめできます。
今回はピックアップして3つの製品をご紹介してきましたが、衛生用品を主軸に置きながらアイリフグラスのような独創的な製品も数多く製造しているため、東亜産業がマスクをたくさん作れるというのにも非常に納得がいきます。
また、どの製品も品質へのこだわりが強いため、 今回寄付されたマスクの品質も良いのではないかと予想できます。
さまざまな独創的な製品を製造できるワケとは?
東亜産業がなぜさまざまな独創的な製品を製造し、世に送り出すことができるのでしょうか?
東亜産業では自社製品の開発・製造以外に、OEM・ODM事業も取り扱っています。
OEM・ODM事業では主に3つの柱となる強みが存在し、それぞれの柱によって東亜産業のOEM・ODM事業は支えられているのです。
1つは、商品開発部やデザイン部、品質管理部、営業部など、 商品の製造から販売に至るまでに必要な機関が揃っていて一貫したサービスを提供できる 「ワンストップサービス」です。
2つ目は、日本に3つ・中国国内には7つもの自社工場や協力工場があり、 顧客のニーズに応じた商品を迅速に作れる「多数の製造拠点」です。
3つ目は、電化製品から衛生用品、食品まで、 あらゆる商品開発・製造のニーズにも応えられる「幅広い分野」が挙げられます。
こうした3つの柱を強みとしているため、東亜産業ではさまざまな製品を創り出し、世に送り出すことができるのです。
一般的なOEM・ODM事業を担う企業では、 商品製造の一部だけを担っていて他の部分はまた別の企業に外注することもあります。
そうなるとその分費用も高くなりますし、 工程がいくつか増えてしまうので素早い製造が難しくなります。
独創的に、顧客のニーズに沿った製品を、 素早く低コストで提供できるのは、東亜産業の3つの柱のおかげとも言えるでしょう。
まとめ
今回は東亜産業が行ったマスクの寄付を中心に、製品などについてもご紹介してきました。
劉凱鵬氏は地域への貢献を目指し、 使われていなかったマスク用の製造機器を急遽稼働させ、大量のマスクを製造させています。
しかも寄付したマスクは160万枚以上にも及び、これは他にもマスクを寄付した企業と比較して非常に多い枚数であることが分かりました。
こうした神対応は、 単純に大変な時期だからこそ「助け合いの精神」を大切にすべきだという想いだけでなく、現実的に考えて経済停滞の影響を少しでも和らげるという狙いもあると考えられます。
今だけを考えず、将来についても考えているからこそできる動きではないでしょうか?
今後も東亜産業で展開する事業や製品、社会貢献から目が離せません。