株式会社ディ・アイ・システムは、システムインテグレーション事業や教育サービス事業をはじめ、サーバー基盤の構築や運用、アプリ開発などを展開するIT企業です。システム開発会社の上場企業として根強い人気がありますが、ここで会社概要や事業内容、企業の評判を解説していきます。また、競合他社とどのような違いが見られるのか比較してみましょう。
ディ・アイ・システムの企業概要
株式会社ディ・アイ・システムは、1997年11月5日に設立した企業です。代表取締役は「長田光博」氏、資本金27,369万円で約500名以上の従業員によって事業展開しています。本社は東京都中野区にありますが、この他にも大阪府大阪市と愛知県名古屋市に事業所が存在しています。
【沿革】
1997年11月…東京都中央区にソフトウェア開発として「有限会社ディ・アイ・システム」を設立する
1998年10月…受発注業務を代行する「受注センター」を設立し、ネットワーク運用や管理、監視などの業務を拡大させる
1999年7月…資本金を増資し有限会社ディ・アイ・システムから「株式会社ディ・アイ・システム」へと組織変更し、東京都千代田区に本社を移転する
2000年6月…一般労働派遣事業としての認可を受ける
2002年2月…業務拡大のため千代田区内で本社を移転し、同年10月に西日本事業部として大阪府に支点を構える
2003年11月…業務拡大に伴い東京都港区に本社を移転すると共にトータルソリューション企業を目指す
2005年5月…ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム認証を取得し、企業向けの情報マネジメント・コンサルタント業務を開始する。同じタイミングで情報処理・ネットワーク資格取得教育口座を開設させる
2005年10月…7,600万円に資本金を増資する
2006年1月…東京都港区に技術研究開発を目的とする「R&Dセンター」を新設する
2007年1月…ISO/IEC27001認証を取得する
2008年6月…コーネリアス(パッケージソフト)の商標登録を受ける
2011年12月…セキュリティプログラム関連の特許を取得する
2012年11月…東京都港区にソリューションセンター、大阪市に大阪支店開発室を新設する
2013年3月…プライバシーマー気うの認証を取得し、同年5月にアスリーブレインズ株式会社を子会社化させる。西日本事業部として愛知県名古屋市に支店を開設する
2014年1月…東日本エリアにある事業を統合するため東京本社を中野区に移転する。同年4月にタブレット端末向けのアプリ「SMART ZIRA」をリリースする
2015年2月…西日本エリアにある事業を統合するため大阪支店を北区に移転し、資本金を8,235万円に増資する。
2017年5月…資本金を8,835万円に増資する
2018年7月…資本金を9,705万円に増資し、10月にJASDAQ市場の株式上場となる(資本金が27,369に増資)
ディ・アイ・システムは企業設立後、業務拡大によって企業の移転や拡大が続き現在は株式市場の中でも脚光を浴びる存在です。今後も事業の拡大が見込まれているため、高い技術力や数々の導入事例が強みになっていくのではないでしょうか。
ディ・アイ・システムの事業内容
ディ・アイ・システムは、システム開発やインフラ構築などにより最適なソリューションを生み出すことで、顧客からの技術要望や費用対効果に努めている企業です。ここで、さらに詳しい事業内容について解説していきましょう。
【ソフトウェア開発】
業務用のアプリケーション開発をはじめ、金融機関や証券、生命保険システム、販売管理、物流、財務、給与管理、工程管理などのシステム開発・ソフトウェア開発を行っています。
【ネットワーク構築・サーバ基盤の運用や管理】
大手通信キャリアや証券会社からのネットワーク構築、企業向けのネットワークの設計・運用を総括しています。仮想化やモビリティなどの分野にも進出します。
【スマートフォンアプリの開発】
AndroidやiPhoneなどのデバイス専用のアプリケーション開発を行っています。また、自社パッケージを新たに開発・販売しています。
【Webアプリケーションの設計】
Web業界や物流業界向けのアプリケーションを設計・構築・開発しています。アパレル系企業のECサイトを設計する事業も行っています。
【情報セキュリティ関連事業】
ISMS適合性評価制度の認証取得支援や脆弱性に付随するセキュリティサービスを提供しています。
【教育ソリューション事業】
シスコ技術者認定や各種資格取得を希望する人向けに研修制度を提供しています。また、技術者に対してネットワークやデータベース、セキュリティのスキル向上を図るために専門講師を派遣したり、学習管理システムなど人材育成計画を提案しています。
ディ・アイ・システムのサービスの口コミや社員の評判など
IT技術を駆使して多くの実績を残しているディ・アイ・システムは、コンピューターテクノロジーを通じて常に何ができるか創造・実現していく組織です。ここで実際に働いている社員は普段どのような業務を行いどんなことを感じているのか、口コミ・評判を検証していきましょう。
業界のことや技術的なことを日々覚えていく必要があり、大変なこともありますが、多くのお客さまに出会えることやお客さまのお役に立てることがやりがいです。
上司や先輩方にサポートいただきながら知識や経験が着々と身についていることに喜びを感じます。
また、システムが完成しお客さまに喜んでいただいた時の達成感はひとしおです。
営業部やシステム開発部などでは専門性を問われる場面が多いことから、入社当初は学ぶべきことが多い傾向が見られるようです。しかし、求められる技術が高いという点においてはやる気のある社員を積極的に採用し、常に成長し続けていくことにやりがいや魅力を感じる社員も多いでしょう。
業務のレイヤーによっては、自分の業務が社会にどう影響を与えているか感じにくい場合があります。その点について、会社から説明を受けることはないため、自分自身で志を持ち、考えながら業務を行うことが必要かもしれません。
教育面においては、新卒入社時に2~3か月間の研修が設けられている。ビジネスマナー講習だけでなくITの基礎知識を身に着けることが出来る内容となっている。また、不定期ではあるが社員による技術研修も行われており、より専門的な知識を身に着けることが出来る。
研修制度があるため上司との距離が近く、業務時間だけに限らずプライベートでも交流がはかりやすい職場環境のようです。部署によっては自力で業務を進めていかなければならない環境もあるようですが、新卒入社時に基本的な業務説明があるようです。孤立して作業することが少ないため次の業務に安心して取りかかることができるでしょう。
競合他社との比較
ディ・アイ・システムのようにシステム開発やインフラ構築を主力とする企業は他にもキャボットジャパン株式会社やグッド・コミュニケーション株式会社などが見つかります。2社共に革新的なソリューションを提供している企業ではありますが、自動車や不動産など一部の専門分野を対象にサービスを提供している点が異なります。
その点ディ・アイ・システムは、コンピュータ関連業務を通じて中小企業や大手商社、金融機関、団体連合会など様々な企業に事業を取り入れることが可能です。技術が進歩していくと共にシステムをコントロールすることの難易度は上がりますが、ディ・アイ・システムは定期的な研修制度や資格取得によって複雑化していくことにも対応できる柔軟さがあります。
今回はディ・アイ・システムの企業概要や事業内容、社員の声、競合他社についてピックアップしてきました。実績豊富なエンジニアたちにより顧客のあらゆるニーズに対応すると共に、レベルの高い集団を築きあげていくためにキャリアステップや社員研修に力を入れていくことでしょう。