宗教といっても神道系や仏教、キリスト教系など様々な種類があります。
日本では、神道と仏教を信仰している方が多くいますが、特定の宗教を信仰していない無宗教の方も多いです。
その中でも今回は、新宗連(公益財団法人新日本宗教団体連合会)に加盟し、他の新宗教教団と結束を深めながら世界平和の実現や人類福祉の増進などに取り組む「霊波之光」について解説していきます。
霊波之光がつくられた歴史や参拝についてなど、気になる疑問を解決していきます。
霊波之光に興味のある人、入信を検討されている人はぜひ参考にしてみてください。
霊波之光の沿革
霊波之光は、「人類救済と世界平和の実現」を目的に創設された宗教団体です。
自分のための利益信仰ではなく他人の幸せを祈ることが教団の教えで、あいさつや笑顔、思いやりを大切にしています。
そんな宗教団体「霊波之光」ができた歴史からご紹介します。
霊波之光は、1954年に「御守護神様」とも称される波瀬善雄氏によって創設されました。
なぜ霊波之光が発足されたのか、その理由は波瀬善雄氏の誕生が関係しています。
波瀬善雄氏が生まれる前の1913年、畑仕事を終えた波瀬善雄氏の母親(御母堂様)が眠ろうとした時に「汝に八人の子を授ける。五人は丈夫に育つべし。男子おそけれど、心して、大切に育てよ」という言葉が輝く御光と共に聞こえたと言います。
そんな夢のような不思議な出来事が起きてから2年後の1915年、御言葉のとおりに男の子が誕生したのです。
それが霊波之光の創設者・波瀬善雄氏になります。
これまで女の子しか授からなかったなか、男の子が誕生したことで両親は喜び、大切に育てられた波瀬善雄氏は元気にたくましく育っていきます。
その後、1936年に軍隊に入隊し中国大陸へと渡りますが、重病兵として日本へ帰還します。
死を覚悟し、医者からも「長くもって1ヶ月の命」と余命宣告された波瀬善雄氏ですが、1939年に「本当に神や仏はいるのか」という答えを求めるため、旅に出ることを決意します。
霊峰山を目指して歩き出し、衰弱しながらも登り続けていた中、力尽きて横になっていると、ある声が聞こえてきたと言います。
それが、「汝生きよ。汝は神の使いなるぞ、汝、神の道を行け。まっすぐな神の道を行け」です。
その声が聞こえた途端に死を覚悟するほどの体の苦しみや痛みが嘘のように消え、元気を取り戻しました。
その後、一端は下山した波瀬善雄氏ですが、再び山へ向かうと大宇宙神から「神と人間をつなぐ使命を託された御分神」であることを教えられます。
そして波瀬善雄氏自身が大宇宙神の分神であることを悟り、霊波之光を創設したのです。
波瀬善雄氏は1984年にこの世を去っていますが、現在は息子の波瀬敬詞氏が「二代様」として教団を支えています。
霊波之光は参拝が誰でも可能!?
波瀬善雄氏の母親や自身が不思議な体験をして霊波之光は誕生しました。
そんな霊波之光は本部以外にも全国各地に支部や支所が存在します。
そのどれもが自由に参拝することが可能です。
ただし、本部は午前9時から午後4時までの間、支部や支所は15時半までの開門となります。
毎週月曜日は閉門日、大祭日は閉門時間に変更があるなど、開門時間には変動があるので、参拝を検討しているのであれば事前に問い合わせをした方が安心です。
千葉県野田市にある本部の参拝方法を解説していきます。
霊波之光の本部は千葉県野田市山崎2683-1にあります。
東京理科大学野田キャンパスの向かい側にある施設が霊波之光で、高い塀で囲まれているのが特徴です。
門をくぐるとAYUMI館や御由来館といった建物があるほか樹齢800~1,000年になるウバメ樫の木が植えられているウバメ樫庭園などがあり、散策を楽しめます。
参拝を行う礼拝堂には水屋(みずや)で手を清めてから入ります。
御神像の前には椅子が置かれているので、自由に腰をかけてお祈りができます。
信者の方々はお祈りの言葉として「御守護神様、二代様、我等人類救済の道へあゆませ給え」などと唱えますが、信仰者でなければ唱える必要はありません。
私服で誰でも清掃奉仕できる「私服清掃者道具置場」も
本部のあるRHKプラザ館ピロティ東側の南公衆トイレ前には「私服清掃者道具置場」があります。
これは、私服でいつでも気軽に清掃のご奉仕が出来るようにと設置されたもの。
参拝の際にほうきやちり取りを誰でも自由に使うことができます。
御神域を清掃することで心が浄められる信者も多いようで、全国の支部、支所で私服での清掃奉仕が可能とのことです。
また、本部1階には、開門中はいつでも訪れることができる「賞歴記念室」が設けられています。
賞歴記念室には、公益に尽くした事に対し、総理大臣から授与された褒状(ほうじょう)などの褒賞(ほうしょう)が展示されており、霊波之光の社会貢献活動の軌跡を知ることが可能です。
霊波之光の信仰者でないと「施設内へ入ることが難しい」「本当に行けるのか」などと考えがちです。
しかし、霊波之光の施設内には信仰者以外にも近隣住民の人々や大学生なども訪れています。
参拝を目的にしている人だけでなく、散策を楽しむ人や飲食店の利用を目的としている人も多いようです。
現に、霊波之光の本部内にあるRHKプラザ館というビルの中にはフードコートが存在しています。
様々な飲食店があり、有名なドムドムバーガーも出店しています。
信仰者以外にも多くの人が利用しているので、興味があれば足を運んでみましょう。
霊波之光の支所・支部は以下のとおりです。
・札幌支部
・仙台支部
・郡山支部
・横浜支部
・静岡支部
・関西支部
・高知支部
・沖縄支部
・釧路支所
・旭川支所
・函館支所
・新潟支所
・長野支所
・名古屋支所
・松山支所
上記の他に、実践者センターが札幌市と仙台市、横浜市の3箇所、実践者センターが秋田市と足利市、さいたま市、富山市、大津市、徳島市、延岡市、石垣市の8箇所に存在します。
詳しい住所は霊波之光の公式ホームページに記載されているので、確認してみてください。
なお、ネットで「霊波之光」とGoogle検索すると、「霊波之光は祝日でも開いていますか?」という関連する質問が表示されています。
霊波之光は午前9時から午後4時までが開門時間で、大勢の人が参拝しています。
月曜日は閉門日ですが、月曜日が国民の祝日の場合は通常どおり開門し、翌火曜日が閉門日となります。
You Tubeチャンネルも運営
比較的、オープンなイメージのある霊波之光は、公式You Tubeチャンネルを開設しています。
You Tubeチャンネルでは、イベントなどの活動の様子などを随時アップしています。
霊波之光の活動内容や信仰者たちの雰囲気を知りたい方はチェックしてみてください。
▼霊波之光 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCUW1V72r_zBjBDg9skQ2m
高額?霊波之光のカレンダーや御札などの値段とは
霊波之光の信仰者が購入できるカレンダーやネックレス、御札や御守りになど値段は以下となります。
・御札…5,000円
・お守り(御肌守)…1,000円
・ステッカー(追突御守)…500円
・ネックレス(御光御肌守)…35,000円※ペンダントトップ
・カレンダー…1,000円
ネックレス(御光御肌守)は18金のため、相応な値段といえるかもしれません。
各グッズの購入を強制されることはなく、着用の義務もないようです。
霊波之光を辞めたい場合は?
人生では、病気や怪我をはじめ、仕事のストレスや事業の失敗、生活苦やイジメなど、様々な苦しみがあります。
不安の多い世の中であれば「生きづらさ」や「将来への不安」を感じる人もいるはずです。
そんな時に心の支えとなるのが宗教です。霊波之光では誰もが明るい人生を歩めるよう、御水取之御儀や御聖神祭といった様々な行事がおこなわれます。
年会費として5,000円のみ納めると入信できます。
入信後、毎月1冊「THE REIHA」が配られ、希望者には体験紙の「生きる喜び」が無料でもらえます。
宇宙の心理や信仰の本質が説かれている御書、霊波之光発足までの由来が描かれている神への道、霊波之光幼年歌など、様々な出版物もあるので霊波之光をより深く知るために活用することが可能です。
また、特別御祈願も用意されており、様々な種類があります。
・浄霊御祈願
・当病平癒御祈願
・厄除け
・受験合格
・安産
・就職
・旅行安全
・大願成就
・金銭解決
・商売繁盛
・事業成功
・五穀豊穣
開門から午前10時半まで、正午12時におこなわれるお祈り後から午後1時までの時間帯のみ御祈祷の受付をおこなっています。
礼祭日や大祭日は時間変更があるので、御祈祷を依頼する際には一度施設に問い合わせをしてみましょう。
霊波之光に入信後、更新する際には別途3,000円が必要となります。
年間費を支払わないと12月31日で自動的に退会となるので、霊波之光を辞めたい場合には年会費を払わずにいれば簡単に退会することが可能です。
総括
霊波之光は、オープンな宗教という特徴を持つ団体です。
宗教というとネガティブなイメージを持っている人も少なくありません。
しかし、霊波之光は開門時間内であれば信仰者でなくても自由に参拝できます。
広大な敷地面積の施設内を散策するほか、礼拝堂での参拝も自由です。
生きているうえで苦しみや辛さを感じているのであれば、一度霊波之光に足を運びお祈りを捧げてみてはいかがでしょうか?
入信後、年会費を支払わなければ12月31日で自動退会となるので辞めにくさもありません。
辞めるのを無理に引き留めることもないようなので、安心して入信できるはずです。
「入団を希望している」、「霊波之光についてもっと深く知りたい」と考えているのなら、霊波之光への入信を検討してみましょう。